ひっつき虫(くっつき虫)

センダングサ(栴檀草)徹底解説!その特徴・見分け方から駆除方法まで詳しく紹介

ひっつき虫(コセンダングサ)1
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こんにちは、ムギです!農作業をしていると気が付いたら、服に付いているひっつき虫。そんなひっつき虫の中で、棒状の形状の「センダングサ(栴檀草)」をご存じでしょうか。今回は、センダングサの特徴や駆除方法など、詳しくご紹介します。

センダングサ(栴檀草)とは?

キク科に属するセンダングサは、一年草として知られ、その名前は薬用植物である「センダン(栴檀)」の葉に似ていることから名付けられました。多くの地域でこの植物は「ひっつき虫」としても親しまれており、特に日本をはじめとした多くの国々で、よく見られる雑草として知られています。

センダングサの特徴

センダングサは、世界中に自生しており、特にアメリカやポリネシアには多くの種が自生しています。日本でも、各地域の特に道端や河原で見かけられます。花に関しては、茎の上部から伸びる枝の先端に黄色い舌状花と筒状花をつけ、9月から10月にかけての開花が特徴です。また、葉は茎の下部で対生し、上部では互生となっており、鳥の羽のような形状をしているのが特徴的です。

センダングサ属の見た目

果実の成熟後に形成されるセンダングサの種子は、棒状をしており、先端に4つのトゲを持つ。このトゲは動物や衣類に絡みつく特性を持っており、それにより種子は新しい場所へと運ばれるのです。その他にも、茎は縮れた毛が生えており、草丈は30cmから150cmにもなります。そして、中心に筒状の花、周りに舌状の花が咲くキク科の典型的な特徴を持つ花を咲かせます。

センダングサの花言葉

センダングサは「不器用」と「忍耐」を象徴する花言葉を持っています。これは、センダングサがどんな環境でもしっかりと生き抜く強さから来ています。

センダングサの種類

センダングサ属には様々な種類があり、その中でも特に日本で見られる主要なものをいくつか紹介します。

まず、「コセンダングサ」は熱帯地方原産の一年草で、関東地方から九州に自生しています。この種の特徴は、管状花だけを持ち、舌状花は存在しない点です。また、種子には2~4本のとげがあり、小さな逆向きのとげも確認できます。

次に、「アイノコセンダングサ」は「コシロノセンダングサ」と「コセンダングサ」の雑種で、形状の特徴は主にコセンダングサと似ています。しかし、この種の舌状花は実際には変形した管状花です。

「コシロノセンダングサ」は熱帯から亜熱帯の地域が原産で、「シロバナセンダングサ」「シロノセンダングサ」とも呼ばれます。特徴的なのは、4~7枚の小さな白い舌状花を持つことです。そして、その種子は先端に2~4本のとげを持ちます。

最後に、「アメリカセンダングサ」はアメリカ原産の1年草で、北海道を除く日本全国の湿地に自生しています。この種は50cm~150cmの草丈を持ち、黄色い花が咲くが、舌状花は目立たない。そして、その種子は平べったく、2本のとげがあります。

以上、それぞれ異なる特徴を持つセンダングサ属の代表的な種類を紹介しました。

センダングサの豆知識:葉は食べられる

オナモミは、その実と葉の薬用効果で漢方薬として古くから利用されています。オナモミの乾燥させた実は「蒼耳子」や「ソウジシ」として知られ、その主な効能としては解熱、発汗、頭痛の薬として用いられます。特にソウジシは、体内の余分な水分を排出する効果が強く、風邪薬としての役割だけでなく、副鼻腔炎などの鼻の症状に対しても利用されることがあります。

また、オナモミの葉は、虫刺されや腫れた部分に直接摩擦し塗ることで、その薬用効果を発揮します。風邪や蓄膿症、さらには神経病の治療にも使われています。

センダングサの駆除方法

センダングサは困った雑草として多くの場所で見かけます。その駆除には、除草剤の使用や直接手で抜く方法があります。

除草剤を使う場合、根っこまでしっかり枯れるタイプがおすすめです。ただ、適切な量を守って使うことが大切です。

直接手で抜くときは、しっかり根元から引き抜きましょう。そして、すぐにゴミ袋に入れてしまうことが大切です。なぜなら、放置すると種が落ちてまた増えてしまうからです。

また、草刈り機で刈るのも良いでしょう。こちらも刈ったものは、ゴミ袋に入れて処分するのが大切です。

駆除する最適な時期は、花が咲く前です。これにより、新たに種をまく前に取り除くことができます。

最後に

センダングサは、アレチヌスビトハギに次いで服にひっつくと取るのが困難なひっつき虫の一種です。種子の形が独特なので印象に残りやすいですが、センダングサの花も綺麗な形と色をしていますので、こちらにも注目すると面白いと思います。

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ムギ
ムギ
兼業農業ビジネスマン
実家の畑を使って兼業農家を始めた30代の会社員です。
野菜の育て方や、週1の農作業についての投稿をしています。
野菜を作る楽しみを届けられるように頑張ります。
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