害虫

DIY自然農薬:手元の素材だけで実践可能な家庭菜園の病害虫対策

keisukeduo

野菜栽培において、病害虫の被害は避けて通れない問題の一つです。防止はもちろん、発見次第迅速に対策を取らないと、野菜の成長に大きな支障をきたす可能性があります。そこで、今回は有機栽培にも適用可能な、ご家庭で用意可能な病害虫対策資材をご紹介します。農薬を使用したくない方も安心の、自然由来の資材のみを使用します。ぜひ、参考にしてみてください。

自然農薬の利用にあたっての注意点

自然農薬のデメリット

病害虫対策の方法をお伝えする前に、重要なポイントを共有したいと思います。強い野菜は、病害虫からの被害を受けにくいです。したがって、自然農薬を頻繁かつ大量に使用すると、逆に野菜が弱ってしまい、病害虫に脆弱になることもあります。なので、自然農薬の使用量は控えめにしましょう。また、害虫を避ける自然農薬は益虫も避けるため、その点も注意が必要です。

自然農薬の作成タイミング

春には病害虫の活動が活発になるため、その前に自然農薬を準備することが理想的です。特に熟成期間を1か月ほど必要とする自然農薬もありますので、2月頃から準備を始めましょう。

では、さっそく害虫対策資材と、手作り自然農薬のレシピを見ていきましょう。

簡単に作れる自然農薬レシピ一覧

お酢+唐辛子+にんにく

始めに、野菜を強健に育てるためにオススメのお酢です。お酢はアミノ酸が豊富に含まれており、野菜の葉にかけることで葉のアミノ酸の消化を促進します。そのため、定期的な散布が推奨されます。
さらに、お酢に「唐辛子」と「にんにく」を加えることで病害虫対策にも役立ちます。特にアブラムシの大量発生時に効果的です。お酢に細かく刻んだ唐辛子と適量のにんにくを入れて、約1か月間熟成させます。使用する際は、野菜の葉の両面に300倍以上に希釈して散布します。

材料:
・お酢:500ミリリットル
・唐辛子:30グラム
・にんにく:1片

唐辛子+焼酎

唐辛子焼酎は、その名の通り焼酎に唐辛子を漬けたものです。ここで使う焼酎は梅酒作りでよく使われる「ホワイトリカー」が良いでしょう。
焼酎に細かく刻んだ唐辛子を入れて約1か月間熟成させます。唐辛子の種も一緒に漬けます。使用する際は、野菜の葉の両面に300倍以上に希釈して散布します。

材料:
・焼酎:1リットル
・唐辛子:70~80グラム

ポイント:
こちらの自然農薬は幅広い虫に対して効果があります。理想的には、害虫が繁殖する前の予防措置として、週に1回程度散布しましょう。

重曹+水

300~500倍に希釈して使用しましょう。
重曹スプレーは、ダニなどにも効果的ですが、やっぱり野菜のカビである「うどんこ病」の予防対策に効果的ですので作ってみてください。

材料
重曹:10グラム
水:300~500ミリリットル

コーヒー+洗剤

次は、実はいろんな用途で野菜作りに活躍するコーヒーです。今回は、そんなコーヒーをそのまま使っていきます。
まずは、インスタントコーヒーを作ります。そこに洗剤を混ぜて完成です。スプレーボトルに入れて野菜の葉や害虫に散布していきましょう。コーヒー洗剤は、アブラムシを含む害虫の殺虫効果がありますのでオススメです。散布したあとは、水で洗い流す必要は特にありません。ただ、散布のしすぎには注意しましょう。週に1回程度が望ましいです。

材料
水:2リットル
インスタントコーヒー:小さじ10杯
洗剤:10cc程度 ※洗剤は自然由来の「ヤシの実洗剤」がオススメです。

重曹+砂糖

アリが重曹(食塩ソーダ、またはバキングソーダ)を食べると、その消化システムに問題が生じます。重曹はアルカリ性であるため、アリの体内の酸性環境に影響を与え、アリを死に至らしめることがあります。
重曹のみだと食べないので、砂糖に重曹を混ぜてやることでアリが食します。

材料
重曹:50グラム
砂糖:50グラム

最後に

いかがでしたか。ホームセンターには、害虫対策の薬剤や駆除グッズがたくさん展開されていると思います。それを使用しても良いとは思いますが、出来るだけ自然に優しい方法で病害虫の対策をしたい方には今回紹介した方法をぜひ試してみてください。

ABOUT ME
ムギ
ムギ
兼業農業ビジネスマン
実家の畑を使って兼業農家を始めた30代の会社員です。
野菜の育て方や、週1の農作業についての投稿をしています。
野菜を作る楽しみを届けられるように頑張ります。
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