パーライトとは？土壌改良の秘密と効果的な使い方を徹底解説！バーミキュライトとの違いも紹介

バーミキュライトは、主に植物を育てるのに利用される土壌改良資材です。その特異な特性により、植物の成長を助け、土壌の健康を維持するのに役立ちます。今回はバーミキュライトの特徴や成分、植物の生長を助ける魅力などについてご紹介します。

パーライトとは？

パーライトは、ガラス質の火山岩を原料とし、約1000℃で高温加熱して人工的に発泡させた土壌改良資材です。主に火山岩や珪藻土、真珠岩などから作られ、熱処理により原料の火山岩の水分が抜け、内部や表面に無数の空洞が形成されることが特徴です。この多孔質の構造は通気性や排水性、保水性に優れており、園芸では土壌の質を向上させるために使用されます。

主要なタイプとしては、「黒曜石パーライト」と「真珠岩パーライト」の2種類が存在します。黒曜石パーライトは排水性に優れており、真珠岩パーライトは保水性に秀でています。この違いは、それぞれの原料の特性と、発泡の過程で形成される空洞の形状に起因しています。

黒曜石パーライトの特徴

黒曜石パーライトは、主に「排水性の良さ」で注目されています。元々の黒曜石には少ない水分が含まれているため、高温加工時には主に内部の空洞が形成され、その外壁は壊れず穴を開けない。この内部の空洞は石を軽量化し、その結果、通気性と排水性が高まります。

真珠岩パーライトの特徴

真珠岩パーライトの主要な特徴は「保水性の良さ」であり、この特性は真珠岩が元々多くの水分を含むため、高温処理時に多孔質の「スポンジ」のような状態となることに由来します。これにより、真珠岩パーライトは水を内部に浸透させ、土壌の保水性を向上させる効果があります。さらに、保温・断熱効果も持つため、土の温度や湿度を安定させることができます。

パーライトの魅力的な効果

バーミキュライトは、多彩な性質を持ち、様々な用途に適用されています。以下はその主な性質と特徴です。

パーライト自体の効果

通気性の向上

パーライトを用土に混ぜることで用土全体の通気性が向上します。パーライト自体が空気を含むため、土の中に隙間が生まれます。

保温性・断熱性の向上

パーライトの多孔質構造により、空気を含むことで急激な温度変化に強くなります。

用土の軽量化

パーライトは非常に軽量で、他の園芸用土の中でも最も軽い材料の一つとして知られています。

無菌性

高温で焼成されたパーライトは無菌であり、病害虫の発生率を低くし、様々な栽培環境に適しています。

黒曜石パーライトの効果

排水性の向上

黒曜石パーライトのビーズ状態の粒は、水が入りにくい状態になっているため、排水性を高めます。

根腐れ防止

黒曜石の特性として、イオン交換能力があり、付着した水をミネラル水に変化させることで、根腐れのリスクを低減します。

真珠岩パーライトの効果

保水性・透水性の向上

真珠岩パーライトの形状と焼成の結果、水分が内部の空洞に浸透することで、高い保水性と透水性を持っています。

バーミキュライトとパーライトの違い

【パーライト】

【バーミキュライト】

パーライトとバーミキュライトは、土壌改良材として広く使用される資材で、多くの共通点がありますが、重要な違いも存在します。パーライトは火山岩を原料としており、主に白っぽい色をしています。

特に黒曜石パーライトは排水性を高める目的で、真珠岩パーライトは保水性を高める目的で使用されます。一方、バーミキュライトは鉱物を原料とし、色合いは産地によって多様で、特に保水性を高める効果があります。

このため、乾燥を好むトマトのような植物や、こまめに水やりが必要な植物にはパーライトが、保水を重視する場面や乾燥を好む植物の育成にはバーミキュライトが適しています。それぞれの特性を適切に利用することで、植物の健やかな成長をサポートすることができます。

パーライトはどこで買えるのか

パーライトは、ホームセンターや園芸店はもちろん、100円ショップでも取り扱っている場合があります。さらに、ネット通販を利用することで、自宅まで直接届けてもらうことができ、非常に便利です。

パーライトの特徴として、その軽さが挙げられます。約1Lあたり100g程度と非常に軽いため、店舗での購入時も持ち帰りが容易です。

ムギ

兼業農業ビジネスマン

実家の畑を使って兼業農家を始めた30代の会社員です。
野菜の育て方や、週1の農作業についての投稿をしています。
野菜を作る楽しみを届けられるように頑張ります。