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食べると危険?ヨウシュヤマゴボウの特徴や毒性について徹底解説!

ヨウシュヤマゴボウ1
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ヨウシュヤマゴボウという植物を知っていますか?この植物は、ブドウのように美しいそうな果実をつける一方で、毒性が食べることが出来ません。本記事では、ヨウシュヤマゴボウの特徴や生息場所、そしてその毒性について解説します。

ヨウシュヤマゴボウとは?

ヨウシュヤマゴボウはヤマゴボウ科ヤマゴボウ属に属する多年草の草本で、北アメリカ原産です。日本には明治時代に薬用としてもたらされ、今では全国で見ることができます。「ヨウシュヤマゴボウ」という名前は、北アメリカ原産(洋種)であり、ゴボウのような長い根を持つことから来ています。この植物は道端、空き地、溝など至る所で見かけることができ、C4植物として知られ、効率的な光合成を行い、さまざまな環境で力強く生息しています。

ヨウシュヤマゴボウの見た目の特徴

ヨウシュヤマゴボウの葉は長楕円形で、茎に対して互生し、互い違いにつきます。葉の長さは10cm~30cmにもなり、秋には美しく紅葉します。茎は太くて紅色に染まり、高さは1~2mにも達します。花期は6月~10月で、茎の先に小さな白色または淡い紅色の花を総状に咲かせます。夏から秋にかけて、一つの株からは熟した黒い果実、未熟な緑の果実、白い花が同時に見ることができます。果実は液果で、ブドウのような形をしており、熟すと黒紫色になります。また、果実を潰すと紅紫色の汁が出てきて、これが服に付着すると通常の洗濯では落ちないことも特徴です。

ヨウシュヤマゴボウの毒性について

ヨウシュヤマゴボウはブドウに似た果実を持ちますが、全体に毒性があります。特に根には強い毒性があるため、皮膚に触れるだけで刺激が生じることがあります。葉も有毒です。間違って食べてしまうと、腹痛、嘔吐、下痢、けいれん、意識障害、呼吸障害、心臓麻痺を引き起こす可能性があり、重篤な場合には死亡することもあります。

果実自体は比較的毒性が低く、鳥類はこれを食べて問題ないようです。しかし、果実の中に含まれる種子には強い毒性があります。鳥類は種子を砕かずに排泄するため、ヨウシュヤマゴボウは各地で繁殖しています。鳥類は果実を安全に食べられますが、人間が食べるのは危険です。好奇心から食べてしまうことのないよう、細心の注意が必要です。

ヨウシュヤマゴボウの基本情報

和名ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
別名アメリカヤマゴボウ
学名Phytolacca americana
英名American pokeweed
科名ヤマゴボウ科(Phytolaccaceae)
属名ヤマゴボウ属(Phytolacca)
原産地北アメリカ
分布日本全国、他にも多くの国々に帰化。
形態多年草

ヨウシュヤマゴボウの花言葉

ヨウシュヤマゴボウの花言葉は「元気」および「野生」です。この花言葉の由来については複数の説がありますが、一つの説として、ヨウシュヤマゴボウが野生で元気に増殖する様子から、これらの言葉が選ばれたとされています。

ヤマゴボウとの違い

ヤマゴボウとヨウシュヤマゴボウは、いずれもヤマゴボウ科に属するが、それぞれ異なる特性を持っています。ヨウシュヤマゴボウは「洋種」という名前が示す通り、北アメリカ原産の帰化植物です。対照的に、ヤマゴボウは日本に自生し、主に山野に生育します。ヨウシュヤマゴボウ(Phytolacca americana)とヤマゴボウ(Phytolacca acinosa)はいずれも有毒植物ですが、ヤマゴボウは葉の先が丸く、全体的に小ぶりな植物です。街中で見かけるのは主にヨウシュヤマゴボウで、ヤマゴボウはめったに見かけません。

また、市場や食料品店で見かけるお漬物のヤマゴボウとヨウシュヤマゴボウは全く異なる植物です。お漬物のヤマゴボウは、キク科のモリアザミの根を用いたもので、ヨウシュヤマゴボウとは無縁です。重要なのは、ヨウシュヤマゴボウは全体に毒性を持っているため、食べないように細心の注意を払う必要があります。

ヨウシュヤマゴボウの駆除方法

ヨウシュヤマゴボウは繁殖力が非常に強いですが、適切な方法を用いれば駆除することが可能です。

1.引き抜く

ヨウシュヤマゴボウは、背丈が10~30cmくらいの段階では、直接、引っこ抜くことができます。この手法を適用することで、苗木が小さいうちに完全に駆除することができます。しかし、引っこ抜く際は素肌で触れないよう、手袋を着用し、長袖を着るなどの対策が必要です。これにより、皮膚への刺激や擦り傷を防ぐことができます。

2.草刈り+防草シート

ヨウシュヤマゴボウが大きく成長してしまい、引っこ抜くことが困難になった場合は、草刈り機を用いて根元から刈り取る必要があります。草刈りを行った後は、再生を阻止するために防草シートを被せ、光合成を阻害しましょう。これにより、ヨウシュヤマゴボウが再び生えるのを防げます。

3.除草剤の使用

ヨウシュヤマゴボウが一定以上の大きさに成長すると、引っこ抜く方法が不適切となります。特に高く成長したものには、根が深く伸びているため、引っこ抜くと途中で根が切れてしまい、残った根から再び新しい芽が出ることがあります。そういった場合には、除草剤を使用することが推奨されます。使用時も、植物に直接触れないよう適切な服装で行い、皮膚に触れないよう注意しなければなりません。

最後に

いかがでしたでしょうか。ヨウシュヤマゴボウは見た目が美しいものの、強い生命力と毒性を持っており、農業や家庭菜園をされている方にとっては厄介な雑草です。見かけ次第、成長する前に駆除するよう心掛けましょう。

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ムギ
ムギ
兼業農業ビジネスマン
実家の畑を使って兼業農家を始めた30代の会社員です。
野菜の育て方や、週1の農作業についての投稿をしています。
野菜を作る楽しみを届けられるように頑張ります。
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