雑草

実は食べられる雑草「オオバコ」についてご紹介!見た目の特徴・駆除方法や収穫・食べ方も解説

オオバコ1
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今回は、お庭や公園でよく見かける雑草「オオバコ」についてご紹介します。オオバコの見た目の特徴はもちろん、実は食べることの出来るオオバコの収穫・調理についても解説していきます。

オオバコとは?

オオバコは日本全国の高地~平地、荒地や道端などでよく見かけられる雑草です。オオバコは「常緑多年草」の性質を持っており、冬の間も緑色の葉を持ち続ける植物です。

オオバコは道端などの踏みつけられる環境で生育することが多く、そのため茎や葉は丈夫にできています。葉柄には丈夫で硬い筋が通り、地面に平行して横向きに葉が生えるため、折れにくくなっています。

オオバコの見た目の特徴

オオバコは、草丈が10cm〜50cm程度になるオオバコ科の多年草です。葉は10枚程が根出しとしてロゼット状に広がり、1cm~15cm程の楕円形〜卵形〜広卵形となります。厚い葉質を持ち、葉脈が縦に平行に走ること、基部に浅い切れ込みがあること、そして生育状態が良いと縁が波打つことが特徴です。

オオバコの花は春から秋(4~9月)にかけて開花します。長さ約10~30cmの棒状の花茎を伸ばし、その先端に白または淡い紫色の小さな花を密につけます。雌しべと雄しべが異なる時期に出ることが特徴で、雌しべが先に出てしおれた後に、白い雄しべが出ます。

オオバコの果実は蒴果で、熟すと円錐状の上半分が帽子のように横に取れ、中から4〜8個の種子が現れます。種子は黒褐色で、雨などに濡れるとゼリー状の粘液を出して、動物や人に付着し、分布を広げます。

オオバコの基本情報

和名オオバコ(大葉子)
別名シャゼンソウ(車前草)
スモウトリグサ
カエルバ
ゲーロッパ
学名Plantago asiatica
英名Asiatic plantain
Chinese Plantain
Arnoglossa
科名オオバコ科(Plantaginaceae)
属名オオバコ属(Plantago)
原産地日本、東アジア
分布北海道、本州、四国、九州、沖縄
形態多年草
4月~5月頃

オオバコの名前の由来

「オオバコ」の名前は、葉が広く大きいことから「大葉子」と名付けられたと言われています。地方名として「カエルバ」「カエルッパ」「ゲーロッパ」「オンバコ」などの名称もあります。中国では、人や車が多く通る道端に生えることから「車前草(しゃぜんそう)」という名でも呼ばれています。

オオバコの豆知識

オオバコは、子供の間で遊び道具として使われていた歴史があります。丈夫そうなオオバコの茎を互いに持ち、引っ張り合い茎が千切れずにいられるか比べる遊びです。これの遊びがオオバコ相撲と呼ばれており、「スモウトリグサ(相撲取り草)」と呼ばれる由来となっております。

オオバコの花言葉

オオバコの花言葉は、「白人の足跡」「足跡を残す」とされています。

オオバコの駆除方法

1.草刈りをする

春頃にオオバコは急速に成長を始めるため、この時期に草刈りを行うことで、地上部の成長を抑制することができます。しかし、この方法は一時的なもので、地下に存在する茎や根は取り除くことができないため、ある程度の時間が経過すると再び成長してきます。そのため、草刈りだけを頼りにするのは、長期的な駆除には向かないと言えます。

2.根元からの引き抜き

オオバコを駆除する最も効果的な方法として、根元からの引き抜きが挙げられます。この方法でオオバコを取り除くと、その場所からの再生を避けることができます。しかし、オオバコの根は土壌に深く伸びているため、引き抜く作業は一筋縄ではいきません。特に土が固く締まっている場合は、引き抜きが困難となることが多いです。最も効率的なのは、雨が降った後など、土壌が柔らかくなった時に行うと良いでしょう。

3.耕作

オオバコが繁殖してしまった土地を効果的に駆除するためには、定期的な耕作が有効です。土を深く耕すことで、オオバコの栄養茎や地下茎を取り除くことができます。これにより、オオバコの再生を防ぐことができるのですが、この方法も即効性は期待できず、またかなりの手間がかかるため、継続的な努力が必要です。

4.防草シートの使用

オオバコや他の雑草の成長を防ぐための方法として、防草シートの使用が考えられます。このシートを敷くことで、太陽光を遮断し、オオバコの光合成を防ぐことができます。しかし、シートを敷く前には、既に生えているオオバコを除草剤などで除去する必要があります。また、シートを敷いた後も、ピンで固定するなどの手間が必要です。安価なシートは劣化しやすく、頻繁な交換が必要になる場合もあるため、品質の良いものを選ぶことが重要です。

オオバコを収穫して食べてみよう

オオバコは食べられる

オオバコは食用として利用されており、特に若葉は様々な料理に使用できます。また、オオバコから取れる食物繊維はカロリーが低く、ダイエットにも役立つとされています。さらに、オオバコには薬効があり、咳止めや消炎、利尿効果などの効用があるとされています。

オオバコの収穫方法

花が咲く前の若い葉を中心に摘み取ることがおすすめです。葉脈が硬いため、柔らかい部分を選ぶと良いでしょう。

オオバコの調理例

オオバコの若葉は、茹でてから水にさらして調理します。油炒めやバター炒め、天ぷらや炊き込みご飯など、さまざまな料理に用いることができます。また、乾燥させた葉を使ってオオバコ茶を作ることもできます。

最後に

いかがだったでしょうか。オオバコは、完全に駆除しようと思うと厄介な雑草です。しかし、収穫して食べることが出来ることがわかれば、完全に駆除する必要はないかもしれません。収穫時期は美味しくいただき、収穫時期が過ぎたオオバコは草刈りをするのも良いと思います。ぜひ、参考にしてみてください。

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ムギ
ムギ
兼業農業ビジネスマン
実家の畑を使って兼業農家を始めた30代の会社員です。
野菜の育て方や、週1の農作業についての投稿をしています。
野菜を作る楽しみを届けられるように頑張ります。
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