初心者でも安心!家庭菜園でのオクラの栽培方法・育て方ガイド
今回は初夏から秋にかけて収穫でき、料理のアクセントにもなるオクラの栽培について詳しく解説します。オクラは独特の食感と栄養価の高さから、多くの人に愛されています。育てるのも比較的簡単なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
オクラの基礎情報
オクラについて、こちらを参考にしてみてください。
※品種により若干数値が変わりますので、あくまでご参考程度に。
栽培の難易度 | ★1(初心者さんにオススメ) |
原産地 | アフリカ |
草丈 | 約1〜2m |
適した栽培環境 | 暖かく日当たりの良い場所 |
日当たり | 日当たりが良い場所を好みます。 |
土壌酸度 | pH6 – 7.5(やや酸性から中性) |
株間 | 約45 – 60cm |
畝幅 | 約80 – 100cm |
畝高 | 高畝での栽培が望ましい(約15 – 30cm) |
発芽適温 | 20 – 30℃ |
生育適温 | 25 – 30℃ |
種まき時期 | 霜の心配がなくなった春(5 – 6月) |
発芽日数 | 約7 – 14日 |
苗植え付け時期 | 種まきから約3 – 4週後 |
収穫時期 | 種まきから約60 – 80日後(7 – 9月) |
コンパニオンプランツに 向いている野菜 | トマト、ナス、ピーマンなどのナイトシェード科の野菜や、ヒマワリなどとの相性が良いとされています。 |
栽培のポイント
オクラは暖かい気候を好む植物で、発芽適温は20~30℃、生育適温は25~30℃となります。種まきは霜の心配がなくなった春(5 – 6月)が理想的で、種まきから収穫までの期間はおおよそ60 – 80日間です。
栽培手順
1.畑の準備
オクラは日当たりがよく排水性の良い土を好みます。また、肥沃な土壌が理想的なので、肥料やコンポストをしっかりと混ぜ込みましょう。畝を作る場合は、畝幅80~100cm、畝高15~30cmにしてください。
2.種まき
種まきの際は、種を1cm程度の深さにまき、水分を十分に注ぎましょう。種と種の間隔(株間)は約45~60cm空けてください。
※一般的に発芽しやすい野菜ですが、種をコンクリートなどに軽く擦り付けて傷をつけることで、より発芽する可能性があがります。
※寒い時期に植えると、土の温度が低いため発芽まで時間がかかります。あらかじめ、ポッドで発芽させたものを植えるか、マルチシートを敷いて土の中の温度が上がるように工夫しましょう。
3.管理
発芽後は、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげますが、過湿は避けましょう。また、成長期には窒素肥料を適度に与え、実がなる時期にはリン酸やカリウムを多く含む肥料を使用します。
4.収穫
一般的に、オクラの花が咲き終わって一週間程度で実が収穫出来ます。実が約10cmに達したら早めに収穫します。実が大きくなりすぎると固く筋張った食感になるので、ベストタイミングを見極めましょう。
育てやすい品種
オクラの中でも特に育てやすい品種として「エメラルド」「ジェミニ」や「ホワイトベルベット」があります。これらの品種は日本の気候に合いやすく、病害虫に強い特徴があります。
オクラ栽培で注意すべき病気
オクラには苗立枯れ病やうどんこ病、輪紋病、ウイルス病、葉すす病などの病気が存在します。これらの病気は通常、高湿度や過湿、そして連作による土壌中の病原体の増加によって引き起こされます。これらの病気を予防するためには、水やりの管理、適切な輪作、そして病気に強い品種の選択が重要です。
オクラ栽培で注意すべき害虫
オクラにはワタアブラムシやハスモンヨトウムシ、フタトガリコガヤ、アオクサカメムシ、ヨトウムシなどの害虫が発生します。これらの害虫は葉や茎、果実を食害し、成長を阻害するだけでなく、病気を媒介する可能性もあります。これらの害虫を防ぐためには、定期的な観察と適切な対策が必要となります。
最後に
以上、オクラの栽培について詳しく解説しました。基本的に病気と害虫対策をしっかり行えば、失敗しにくい野菜です。寒くなってくる10月まで長い期間収穫を楽しむことが出来ますので、お試しあれ。