豆知識

家庭菜園の用語集まとめ:五十音順まとめ

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家庭菜園を開始する際、一歩踏み出すのに多くの用語に戸惑いを感じる方も少なくありません。特に、タネや肥料の袋に記載されている専門的な言葉は、初めて目にすると難しく感じるかもしれません。しかし、これらの用語を理解することで、家庭菜園の実践がよりスムーズに、そして楽しみながら進めることができます。これからの家庭菜園ライフをより深く、そして楽しく進めるための一助として、本用語集をご活用ください。

あ行

赤玉土(あかだまつち)

乾燥した赤玉土をふるいにかけて粒の大きさによって分けた用土。排水性、保水性、および通気性が良好で、多くの植物の基本用土として使用される。

秋まき(あきまき)

夏の終わりから秋にかけて行われる種まきのこと。この方法で植えた野菜は、多くの場合、冬から春にかけて収穫される。

油かす(あぶらかす)

大豆や菜種から油を抽出した後の残りカス。窒素分が豊富で、主に葉や茎の成長を助ける肥料として使用される。

一番花(いちばんか)

最初に咲く花のこと。特定の植物、例えばミニトマトのような房状の花では、これを第一花房と呼ぶ。

一番果(いちばんか)

最初に実る果実のこと。一部の品種、例えばピーマンやナスでは、この果実を摘むことで後の実付きを良くする。

1本立て(いっぽんだて)

成長が良好な苗を1本だけ選び、その周りの苗を間引くこと。

忌地(いやち)

同じ場所で連続して同じ、または近縁の野菜を栽培することで生じる土壌疲労。これが原因で植物の成長が悪くなることがある。この現象を「忌地現象」ともいう。

育苗(いくびょう)

種から苗を育てること。種を小さな容器、例えばポリポットにまいて、成長が進むまでの栽培管理を指す。

移植(いしょく)

苗を一つの場所から別の場所に植え替えること。

一代交配品種(いちだいこうはいひんしゅ)

遺伝的に異なる2つの品種を交雑させて得られる第1世代の雑種。この品種は生育が良好で育てやすいとされる。F1品種とも称される。

ウイルス病

植物に感染するウイルスによる病気。べと病、モザイク病、斑点病などが該当する。

植え付け(うえつけ)

種や苗、球根などを土に植える行為。

植え付け適温

植物を植えるのに最も適した温度のこと。

植木鉢の号(ごう)

植木鉢のサイズを示す単位。1号は直径約3cm、5号は約15cm、10号は約30cmの鉢を指す。

畝(うね)

畑で作物を植えるために盛り上げられた土の部分。通常、10〜15cmの高さで作られる。

畝立て(うねたて)

畝を形成する作業。

液肥・液体肥料(えきひ・えきたいひりょう)

液状の肥料。特に葉菜など短期間で収穫する野菜に使用されることが多い。その効果は迅速に現れる。

F1種子(エフワンしゅし)

1代交配品種から得られる種。両親の良い特性を受け継ぐことが期待される。

親づる(おやづる)

ニガウリやマクワウリなどのつる性の野菜における、主要なつる部分。

晩生(おくて)

収穫までに比較的長い時間がかかる品種のこと。

雄しべ(おしべ)

被子植物の繁殖器官の一部。花粉を生産する部分。

雄穂(おすほ)

イネ科の植物に見られる、茎の先端に位置する穂の部分。

遅霜(おそじも)

春の到来後に発生する霜。特に新しい芽や葉に対して被害を及ぼすことがある。

お礼肥(おれいごえ)

収穫後に再度収穫する可能性のある野菜(例:スティックセニョール、ミツバなど)に追加で施す肥料のこと。

か行

花芽(かが)

花や花序になる芽のこと。

寒冷紗(かんれいしゃ)

化学繊維などをネット状に編み込んだもの。主に遮光、防寒、防虫、防風、遮光対策として使用する。

化成肥料(かせいひりょう)

人工的に化学合成された無機質の肥料。主に窒素、リン酸、カリのうち2つ以上を含む。使用時は肥料焼けの注意が必要。

花茎(かけい)

タマネギやダイコンなど、葉を付けずにその先に花をつける茎のこと。

花梗・花柄(かこう・かへい)

花の基部から茎・葉のわきまでの花を支える柄の部分。

果梗・果柄(かこう・かへい)

果実の基部から茎・葉のわきまでの実を支える柄の部分。

株間(かぶかん)

野菜を植える時の株と株の間隔。適切な株間は日当たりや風通しを良くする。

株元(かぶもと)

野菜の地面に接している部分から少し上の部分。

株分け(かぶわけ)

土中で生長して分かれ出た茎部分を芽と根付きで分け、株を増やすこと。

花房(かぶさ)

1か所から複数の花梗を伸ばし、花を房状につけたもの。

仮植え(かりうえ)

苗を畑に植える前に一時的に別の場所に植えておくこと。

緩効性肥料(かんこうせいひりょう)

土に撒かれた後、長期間にわたって肥料効果が持続する肥料。

寒肥(かんひ)

冬季の低温に耐えられるように与える肥料。

完熟たい肥(かんじゅくたいひ)

有機物が腐熟し、無機質に近い状態になったもの。

灌水(かんすい)

水やりのこと。

花蕾(からい)

花のつぼみのこと。例: カリフラワーの食用部分は「花蕾球」。

カリ(かり)

肥料の3要素の一つ。主に根の成長を促進。正式にはカリウムという。

攪拌(かくらん)

かき混ぜること。

奇形果(きけいか)

本来の形とは異なる果実。

休眠(きゅうみん)

生育に適さない環境時に、成長や活動を一時的に止めること。

切り戻し(きりもどし)

伸びすぎた枝や茎を途中で切ること。

気休め肥料(きやすめひりょう)

効果は少ないが、植物の生育に少しでも寄与するための肥料。

苦土(くど)

苦土とはマグネシウムのこと。

苦土石灰(くどせっかい)

苦土とはマグネシウムのこと、石灰とはカルシウムのことです。苦土石灰とは、マグネシウムとカルシウムが混じった石灰肥料のことです。

結実(けつじつ)

花が受粉し、果実をつけること。

結球(けっきゅう)

葉が重なりあって球状になること。例: キャベツや白菜。

さ行

作付け(さくつけ)

野菜の種をまいたり苗を植え付けたりすること。

三大栄養素(さんだいえいようそ)

野菜が成長する上で必要な栄養素で窒素・リン酸・カリのこと。

酸土調整(さんどちょうせい)

石灰などで酸性に傾いた土壌PHを調整すること。

敷き藁(しきわら)

野菜の下部の周囲や畝に藁を敷き詰めること。地温を保つ・土の乾燥予防・水やりや降雨時の泥の跳ね返りを予防する役目がある。

下葉(したば)

株の下の方にある葉のこと。

支柱(しちゅう)

風で苗が倒れないように立てる棒状のもの。

子房(しぼう)

雌しべの器官の一部。中に種子を作って果実となる。

霜よけ(しもよけ)

寒冷紗や藁を野菜の株元に敷き詰めて霜の被害を防ぐこと。

遮光(しゃこう)

日光から光をさえぎって強い日差しを嫌う野菜を守ること。

雌雄異花(しゆういか)

花が雄花と雌花に分かれて咲くこと。ウリ科の野菜に多い。

雌雄同花(しゆうどうか)

1つの花に雄花と雌花がある花のこと。

主枝(しゅし)

節(茎と葉のつけね)から伸びた枝ではない、初めから伸びて生長している茎のこと。

受粉(じゅふん)

雄しべの花粉が雌しべにつくこと。

子葉(しよう)

発芽後に最初に開く葉のこと。単子葉植物では1枚、双子葉植物では2枚開く。

条間(じょうかん)

すじ蒔きした種やすじ植えした苗のすじとすじの間のこと。

条まき(じょうまき)

畝に一定間隔ですじをつけて種をまくこと。

人工授粉(じんこうじゅふん)

人の手によって受粉させること。

整枝(せいし)

茂った葉をすきとって株内の風通しをよくすること。

成長点(せいちょうてん)

茎や根の先端にある細胞分裂が活発な部分のこと。

生理障害(せいりしょうがい)

野菜の生長が鈍るなどの障害。害虫や病気以外が原因で生じるもの。

節(せつ)

茎に葉がつく部分のこと。

節間(せつかん)

節と節の間のこと。

施肥(せひ)

肥料を与えること。

セルトレイ

小さなポットがいくつも繋がっている育苗用の容器のこと。

剪定(せんてい)

茎や枝を取り除いたりする作業。庭木や果樹のむだな枝を刈り込むことも含む。

早生(そうせい)

種まきから収穫までの期間が短い品種のこと。

草木灰(そうもくばい)

木や草を燃やした後の灰のこと。土壌酸度の調整や有機肥料として利用。

側芽(そくが)

葉の付け根から発生する芽のこと。

側枝(そくし)

主枝の節から伸びる枝のこと。

促成栽培(そくせいさいばい)

短い期間で収穫まで達する栽培方法のこと。

速効性肥料(そっこうせいひりょう)

施してから短期間で効果が出る肥料のこと。主に化成肥料や液体肥料が該当。

外葉(そとば)

新しく伸びた葉を包む外側の葉のこと。

逆さ植え

通常とは逆に種イモや球根を植える篤農技術のこと。

直まき(じかまき)

畑に直接種をまいて育てること。

地ぎわ(じぎわ)

地上部の野菜が地面と接する部分のこと。

地這い栽培

キュウリやカボチャなどを地面に這わせて栽培すること。

た行

台木(だいぎ)

接ぎ木をする時の土台となる野菜。

耐暑性(たいしょせい)

暑さに対する植物の耐性。

耐寒性(たいかんせい)

寒さに対する植物の耐性。

耐病性(たいびょうせい)

病気に対する植物の耐性。

堆肥(たいひ)

有機物を腐熟させた肥料。土壌改良や栄養供給に用いる

多年草(たねんそう)

数年間生育を繰り返す野菜

単肥(たんぴ)

三大要素の中から1つだけを含んだ化学肥料。

単粒構造(たんりゅうこうぞう)

小さな粒が独立して集まった土。

団粒構造(だんりゅうこうぞう)

小さな土の粒子が集まって形成された土。

高畝(たかうね)

通常の畝より高く作られた畝。

窒素肥料(ちっそひりょう)

窒素を多く含む肥料。植物の茎や葉の成長を助ける。

中耕(ちゅうこう)

土が固くなった時、通気性を良くするための作業。

柱頭(ちゅうとう)

雄しべの先端にある、花粉を受け取る器官。

鳥害(ちょうがい)

野鳥によって種や植物が食べられる被害。

長日性(ちょうじつせい)

日照時間が長いと開花する植物の性質。

直根(ちょっこん)

直接下向きに伸びる根。

鎮圧(ちんあつ)

種をまき後、種と土の密着を促す作業。

追肥(ついひ)

栽培途中で与える肥料。

接ぎ木(つぎき)

一つの植物の部分を別の植物に接合すること。

接ぎ木苗(つぎきなえ)

接ぎ木で作られた苗。病気に強い。

土寄せ(つちよせ)

植物の株元に土を寄せて安定させる作業。

つるボケ

窒素分の多い肥料の過剰摂取で花や実が育たない状態。

つるおろし

蔓性の野菜を一つの支柱に下ろしながら育てる方法。

定植(ていしょく)

育てた苗を畑やプランターに移植する作業。

摘果(てきか)

他の実を大きくするために多くなった実を摘む作業。

摘心(てきしん)

主枝や側枝の先端を取ることで成長

葉物野菜(はものやさい)

葉を主に食用とする野菜。例:ほうれん草、小松菜。

発芽率(はっがりつ)

種の中で実際に発芽する割合。

な行

苗床(なえどこ)

苗を畑に植え付けられる大きさまで育てる場所。

夏植え(なつうえ)

夏に種をまいたり苗を植え付ける行為。

軟白化(なんぱくか)

本来緑色の野菜の茎や株全体を白く育てること。対義語は軟白栽培。

軟白栽培(なんぱくさいばい)

軟白化の対義語。

2本仕立て栽培(にほんしたてさいばい)

早期に主枝を摘心し、脇芽2本を伸ばして主枝として育てる栽培法。着花・着果が向上する。

根腐れ(ねぐされ)

水のやり過ぎや過湿が原因で、通気性が悪くなり、根が酸素不足で腐る状態。

根鉢

ポットから取り出した際の、その形に固まった状態の土と根。

は行

配合肥料 (はいごうひりょう)

2種類以上の肥料、特に窒素・燐酸・カリウムの2成分以上を混ぜ合わせた肥料。

培養土 (ばいようど)

植物を育てるための土。基本用土、土壌改良用土、肥料がバランスよく配合されていて、使用できる便利な土。

葉肥・実肥・根肥

葉肥は葉や茎の生長をよくする窒素、実肥は実の結実をよくするリン酸、根肥は根や茎を丈夫にするカリ。

微量要素

植物の生長に必要な少量の成分。マグネシウム、カルシウム、鉄などが含まれる。

肥料焼け

肥料成分が濃すぎて、植物の根が傷んで養分の吸収が悪くなり、植物が枯れること。

覆土

タネを撒いた後に土をかぶせること。通常はタネの長さの2倍の深さ。

ベッド

野菜の種や苗を植えるために、畑の土を盛り上げたもの。

pH

土の酸性度を表す指標。野菜は大体pH6.0~6.5を好む。

晩生

普通より遅れて成熟すること。

ハス口

ジョウロの先端に無数の小さな穴が開いた部品。

鉢上げ

苗床の苗を大きめの苗床や鉢に植え替えること。

発芽

種や種イモ、球根から芽が出ること。

花芽

成長すると花になる芽。

春まき

春に種をまくこと。主に夏野菜。

晩生種

通常より収穫までの時間が長い品種。

表土

畑やプランターの土の表面部分。

品種改良

交雑や突然変異を使って品種を改良すること。

複葉

1つの葉柄に複数の小葉が集まって形成される葉。

腐葉土 (ふようど)

落ち葉を発酵させたもの。土壌改良に使用される。

ボカシ肥

土と有機質肥料を混ぜ、嫌気性微生物で発酵させた肥料。

ポット蒔き

畑に直接まくのではなく、ポリポットに種をまくこと。

ポリポット

ポリエチレン製の育苗用容器。

本葉

子葉が開いた後に出てくる葉。

ま行

孫弦(まごづる)

キュウリなどつる性の野菜で親づるから出た子づるに発生するつるのこと。

股根(またね)

ゴボウやニンジンなどの根野菜の根が二股以上に分かれて伸びる現象のこと。

間引き(まびき)

植物が十分生育できるように、混み合った部分の苗や枝などを取り除く作業。

マルチ栽培(まるちさいばい)

マルチングをして野菜を育てること。

マルチング

畑の表面を材料(ポリエチレンフィルム・藁・枯草・もみ殻など)で覆うこと。

水切れ(みずぎれ)

水分が不足したりなくなったりしている状態のこと。

ムカゴ

葉の付け根に発生するわき芽のこと。ヤマイモなどにみられる。

芽かき(めかき)

数量調節のため芽が小さなうちに不要な芽を摘み取って花や果実の生育を良くすること。

雌しべ(めしべ)

被子植物の両性花や雌花にある雌性せいしょく器官のこと。

雌穂(めすほ)

イネ科の野菜などの葉の脇から出る先端に糸状の絹糸が生えた部分。

元肥(もとひ・もとごえ)

種子をまく前や植物を植え付ける前に用土に施す肥料のこと。

や行

熔性リン肥

純物質ではなく、溶性リン酸とアルカリ分(石灰や苦土など)の混合物です。アルカリ分が多いため、過剰に施すと土壌のアルカリ化が進む可能性があります。

有機質肥料

動植物を原料として作られた肥料のこと。鶏ふん、油かす、骨粉、ボカシ肥などが該当します。土中の微生物の活性化を促進し、土壌の健康を保ちます。

誘引 (ゆういん)

植物の茎や枝、つるを支柱やネットに固定し、倒れないようにする行為。ひもや紐を使用して固定します。

有機栽培

化学合成肥料や化学合成された農薬を2年以上使用せずに栽培する方法。

有機肥料

植物や動物の有機物から作られる肥料。効果は遅効性であり、土壌の団粒化を促進します。

有機野菜

堆肥や有機資材を使用して栽培された野菜のこと。

葉菜

ホウレンソウ、コマツナ、セロリなど、葉の部分を食用とする野菜のグループ。

葉身

葉を形成する主要な部分。

葉柄

茎と葉を結びつける柄の部分。

ら行

連作(れんさく)

同一の田畑で同一の作物を何度も繰り返し栽培することを指します。

連作障害(れんさくしょうがい)

同じ科の野菜を連続して同じ土で栽培することにより、土の微生物バランスが崩れ、病気にかかりやすくなり、生長が悪くなる現象。科ごとに休むべき年数があるため、注意が必要です。

緑黄色野菜(りょくおうしょくやさい)

カロテンの含有量が多い野菜を指す。色での判断ではなく、栄養価に基づいています。

早生(わせ)

タネ撒きから収穫までの期間が短い野菜の品種。中生(なかて)や晩生(おくて)といった他の品種もあります。

わき芽(わきめ)

茎と葉の接合部から生えてくる芽のこと。伸ばして栽培するものと、伸ばさないものがあります。

ランナー

特にイチゴなどで見られる、親株から出て子株を作る茎のこと。

鱗茎(りんけい)

ユリ科の野菜で、厚い葉が重なって球状になる部分。例としてはニンニクやタマネギなど。

輪作(りんさく)

連作障害を防ぐために、異なる品種の野菜を順番に栽培する方法。

リン酸(りんさん)

野菜の開花や結実を促進する重要な栄養素。

リン酸肥料(りんさんひりょう)

リン酸を主成分とする肥料のこと。

裂果(れっか)

果実が割れること、特に実野菜に見られる現象。

裂根(れっこん)

根が割れたり、割けたりする現象。根野菜に多い。

露地栽培(ろじさいばい)

ハウスなどを使わず、自然の状態での野菜の栽培方法。

わ行

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ムギ
ムギ
兼業農業ビジネスマン
実家の畑を使って兼業農家を始めた30代の会社員です。
野菜の育て方や、週1の農作業についての投稿をしています。
野菜を作る楽しみを届けられるように頑張ります。
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