害虫

家庭菜園における害虫対策:種類別解説ガイド

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害虫の特徴はさまざまです。ここでは、家庭菜園で代表的な害虫について、特徴と予防・対処法を解説します。

家庭菜園における代表的な害虫

アブラムシ

特徴:アブラムシは、世界中に約4000種類存在する昆虫で、農作物や庭園に被害を与えることがあります。カメムシ目のアブラムシ上科に分類され、植物上で大勢でほとんど動かずに生活します。

野菜への被害アブラムシは葉や茎に寄生し、汁を吸う害虫です。大量発生すると、株全体が枯れる可能性もあります。さらに、ウイルス病を媒介するため、予防が必須です。
発生しやすい野菜ナス科、ウリ科、ネギ科、オクラ、ソラマメ
発生する時期3~10月
予防する方法・反射光を当てる(銀色のマルチなどを使用)
・植え付け時に薬剤を土壌に混和する
発生後の対処法テントウムシを利用(天敵)、多発した場合は薬剤の使用も検討する

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カメムシ

特徴:カメムシは、体形がカメの甲羅に似た昆虫で、日本には約100種類が存在します。形や色のバリエーションも豊富です。

野菜への被害カメムシは、草花や野菜などほぼ全ての植物に害を与える害虫です。寄生すると植物の養分を吸い取り、弱らせます。また、多くのカメムシ類は危険を感じると悪臭の分泌物を出すことで知られています。
発生しやすい野菜マメ科、ナス科、サツマイモ
発生する時期4~10月
予防する方法雑草や落ち葉を掃除し、隠れ家を作らないようにする
発生後の対処法ガムテープやティッシュで捕獲、または市販の殺虫剤を使用する

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ハダニ

特徴:ハダニはダニ目ハダニ科に属する節足動物で、クモの一種です。体長は約0.5mmで非常に小さいが肉眼で視認可能です。通常8本の足があり、世界に5万種以上、日本には2000種類以上が存在するとされています。

野菜への被害ハダニは植物に付着し、茎や葉を食べる害虫です。体長は0.3~0.8mm程度で、雌が雄よりも大きいのが特徴です。家庭菜園では、特に赤色のハダニがよく見られます。
発生しやすい野菜ホウレンソウ、サトイモ、きゅうり
発生する時期4~11月
予防する方法ダニ返しの設置
発生後の対処法ハダニ対象の農薬を使用(耐性がつきやすいため注意が必要)や水をかける。

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アオムシ

特徴:青虫は緑色の体を持ち、特にアブラナ科の植物の葉に被害をもたらす。成長すると体長は約3cmになり、葉に多くの穴を開けることがある。葉に強く張り付く特性があり、容易には落ちない。特定の時期に大量発生するため、速やかな対処が必要である。

野菜への被害アオムシはモンシロチョウやスジグロチョウの幼虫であり、緑色のイモムシです。葉を食い尽くす被害を引き起こします。
発生しやすい野菜キャベツ、チンゲンサイ、ブロッコリー、カリフラワー、白菜、小松菜、カブ
発生する時期4~6月および9~11月
予防する方法・キク科やセリ科の植物を近くに植える
・卵を取り除く
・防虫ネットをかける
発生後の対処法捕殺またはアオムシ対象の農薬を使用する

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ダンゴムシ

特徴:ダンゴムシは、暗く湿った環境、例えば枯葉や石の下に好んで住む生物です。大量発生すると、植物の葉、新芽、および根を食べてしまいます。夜に活動が活発になる傾向がありますが、日中でも石や鉢を動かせば見つけられます。

野菜への被害若い野菜の茎や葉に被害を及ぼすことがあります。
発生しやすい野菜ナス、ジャガイモ
発生する時期2~11月
予防する方法通気性の良い環境を作る
発生後の対処法ダンゴムシ対象の農薬を使用する

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ナメクジ

特徴:ナメクジは軟体動物門の「腹足鋼」に属し、陸上種は「有肺目」、特に「ナメクジ科」に分類されます。このグループには海洋生物も含まれます。ナメクジとカタツムリは別の科に属します。

野菜への被害ナメクジは野菜や花などの植物に食害を与える生き物です。特に、柔らかい花びら、葉、茎、新芽などを好んで食べます。
発生しやすい野菜キャベツ、レタス、ネギ、ホウレンソウ
発生する時期3~11月
予防する方法ナメクジが寄り付かないように、雑草や落ち葉を清掃する
発生後の対処法ナメクジ対象の農薬を使用する

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ハムシ

特徴:ハムシは体長約1cm以下の小さな黒褐色の害虫で、黄色いスジが背中にあります。成虫も幼虫も葉を食害します。

野菜への被害特にウリ科植物に被害をもたらし、葉に網目状や円形の穴を開けます。被害が進むと葉はボロボロになり、茎や実も食害することがあります。
発生しやすい野菜ダイコン、小松菜、チンゲンサイ、カブ
発生する時期4~11月
予防する方法反射光を当てる(銀色のマルチなど使用)
発生後の対処法ハムシ対象の農薬使用・手作業で取り除く

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ヨトウムシ

特徴:ヨトウムシは蛾の幼虫で、主な種類にはヨトウガ、シロイチモジヨトウ、ハスモンヨトウがあります。名前は「夜盗虫」という意味で、夜に植物を食害することからきています。

野菜への被害昼間は土に隠れ、夜に植物の葉や実を食べます。
発生しやすい野菜キャベツ、白菜、キュウリ、ナス、トマト、セロリ、カリフラワー。
発生する時期5~10月。
予防する方法夜間にライトを当てる
発生後の対処法見つけ次第、捕殺しましょう。

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コガネムシ

特徴:コガネムシの成虫は6~8月に発生し、幼虫は年間を通じて土中で活動する害虫です。成虫は主に葉を、大きな幼虫は根を食害します。

発生しやすい野菜トウモロコシ、サツマイモ(幼虫)、マメ科(成虫)、イチゴ
発生する時期4~5月と10~11月(幼虫)、6~9月(成虫)
予防する方法土中に幼虫がいないか確認する
発生後の対処法コガネムシ対象の農薬を使用するか、手作業で取り除く

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ムギ
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兼業農業ビジネスマン
実家の畑を使って兼業農家を始めた30代の会社員です。
野菜の育て方や、週1の農作業についての投稿をしています。
野菜を作る楽しみを届けられるように頑張ります。
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