土作り

バーミキュライトの魅力を徹底解説!用土としての特徴・安全性から効果的な土壌改良方法まで

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バーミキュライトは、主に植物を育てるのに利用される土壌改良資材です。その特異な特性により、植物の成長を助け、土壌の健康を維持するのに役立ちます。今回はバーミキュライトの特徴や成分、植物の生長を助ける魅力などについてご紹介します。

バーミキュライトとは?

バーミキュライトは、鉱物の苦土蛭石(くどひるいし)を700度以上の高温で焼き、アコーディオンのように膨張させて細かく砕いた人工土です。この加工過程で、雲母が膨張し変形し、キラキラとした光沢のある見た目になります。色は原産地によりゴールド、シルバー、ホワイトなどがあります。

バーミキュライトは、その特性から園芸分野で庭や家庭菜園の土壌改良や種まき・挿し木の用土として用いられるほか、建築分野でもその耐火性、断熱性、軽量性を活かし、防火板や耐火被覆材、住宅用断熱材の原料として使用されています。身近な場所で手軽に購入できるため、初心者にも使いやすい土壌改良資材としておすすめされています。

バーミキュライトの含有成分

バーミキュライトは、鉱物の苦土蛭石から作られる軽量な鉱石の一種で、その主成分としては酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムが挙げられます。さらに、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄分などの微量元素も含まれています。特に「苦土」の名前の由来は、苦土石灰のマグネシウムを指しています。

バーミキュライトは、植物の根が水分や酸素を効果的に吸収できるような環境を作り出すための高い保水性と通気性を有しています。そのpHはほぼ中性で、土壌の酸性度の調整にも効果的です。さらに、植物の健康成長に必要なミネラルや栄養素を供給する役割も果たします。ただし、バーミキュライトは基本的に混合剤として使用され、直接の肥料としては使われません。

バーミキュライトは「使い捨てカイロ」にも使われている!?

実は、使い捨てカイロにもバーミキュライトが使われています。カイロは鉄紛と食塩水が化学反応を起こして発熱する原理に基づいていますが、食塩水は液化した状態でパッケージすることが難しいため、バーミキュライトの高い保水性を利用して食塩水を給水し、化学反応を防ぐよう設計されています。このように、バーミキュライトの特性は、日常生活の中でのアイテムにも応用されているのです。

バーミキュライトの性質

バーミキュライトは、多彩な性質を持ち、様々な用途に適用されています。以下はその主な性質と特徴です。

1.水分の保持

バーミキュライトは多孔質の構造を持つため、小さな粒の中に無数の空洞があり、水を蓄えることが得意です。

2.耐熱性

上記のように空洞には空気も含まれるため、多層構造は空気の層として機能し、熱を伝えにくい性質を持っています。これが建築資材としての断熱材の利用を可能にし、土壌資材として植物の生育を助けます。

3.冷害対策

気温が低下する冬の季節でも、バーミキュライトを混ぜることで土の中の温度が急激に下がることを防ぐ性質があります。

4.土壌の固結防止

土の固結を防ぐ分離材としても機能します。空気を多く含むことで土の酸素量を増加させ、土の通気性も向上させます。

5.土壌を中性化させる

バーミキュライトはほぼ中性のpHを持ち、酸性やアルカリ性の土壌にも対応できる万能な土壌改良剤として利用されます。

バーミキュライトとパーライトの違い

【バーミキュライト】

【パーライト】

バーミキュライトとパーライトは、園芸資材としてよく用いられるが、異なる特性を持っています。バーミキュライトは、特に保水性に優れています。一方、パーライトには二つの主要な種類、黒曜石系と真珠岩系が存在します。黒曜石系のパーライトは排水性に優れており、真珠岩系のパーライトはバーミキュライトに近い保水性を持っています。

育てる植物や管理方法によって、これらの資材の選び方が変わります。例えば、こまめな水やりが難しい状況や、保水性を好む野菜の栽培には、バーミキュライトや真珠岩系のパーライトが適しています。逆に、排水性を重視するトマトのような植物や、頻繁に水をあげる管理スタイルには、黒曜石系のパーライトがおすすめです。

全体的に見て、バーミキュライトは扱いやすさから、培養土に使われることが一般的に多いです。それぞれの特性を理解して家庭菜園にお使いください。

バーミキュライトはどこで買えるのか

バーミキュライトは、ホームセンターや園芸店はもちろん、100円ショップでも取り扱っている場合があります。さらに、ネット通販を利用することで、自宅まで直接届けてもらうことができ、非常に便利です。

バーミキュライトの特徴として、その軽さが挙げられます。約1Lあたり300g程度と非常に軽いため、店舗での購入時も持ち帰りが容易です。

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ムギ
ムギ
兼業農業ビジネスマン
実家の畑を使って兼業農家を始めた30代の会社員です。
野菜の育て方や、週1の農作業についての投稿をしています。
野菜を作る楽しみを届けられるように頑張ります。
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