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家庭菜園でのカイガラムシ被害:特徴、症状、予防対策の完全ガイド - ベジナビ
害虫

家庭菜園でのカイガラムシ被害:特徴、症状、予防対策の完全ガイド

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育てている植物の枝や葉に動かない虫が密集していたり、葉に黒いカビが生えている現象に頭を抱えている方、もしかするとその原因はカイガラムシかもしれません。特に家庭菜園での出現は大きな問題です。この厄介な害虫は、その特異な生態と硬い貝殻によって一般的な対策が効きにくいことで知られています。

本記事では、カイガラムシの特徴や症状をわかりやすく説明し、効果的な予防と対策方法を提供します。成虫と幼虫で対策が異なる点、そして特に5〜8月の繁殖時期にどう備えるべきかについても詳しく探っていきます。皆さんの大切な家庭菜園を守るための一助として、ぜひ最後までお読みください。

カイガラムシとは?

カイガラムシは昆虫の一種で、主に植物に寄生して被害をもたらす害虫です。体長は大体2mm~10mm程度で、カメムシやセミ、アブラムシと同じカメムシ目に分類されます。日本国内で確認されている種類は400以上で、全体としては700~800種以上が存在するとされています。世界的には約7000種類以上が報告されています。

カイガラムシの特徴と種類

カイガラムシの形態は種類によって様々で、一般的には成虫の体が円形で、殻を持つもの、ロウ質物で覆われるものなどがあります。大きく分けると、成虫になると足が退化して植物に固着する種類(マルカイガラムシ類、カキカイガラムシ類など)と、成虫になっても移動し続ける種類(コナカイガラムシ類、フクロカイガラムシ類など)が存在します。

カイガラムシの生態・習性

繁殖力と習性

カイガラムシの繁殖力はアブラムシよりも弱いが、多くの種では雌だけで単為生殖が可能です。また、特定の植物の箇所に群生する傾向があり、その結果、植物の美観が損なわれることも多いです。

種類別の習性

カイガラムシには多くの種類があり、約20の科に分けられます。以下にいくつかの主な種類とその特性を挙げます。

コナカイガラムシ科

この種は成虫でも足があり、白いダンゴムシのような外見を持っています。観葉植物や多肉植物など、多くの種類の植物に発生します。

カタカイガラムシ科

体がロウ質物で覆われ、成虫になると駆除が困難です。柑橘類やサザンカ、椿などの樹木に好んで発生します。

バラシロカイガラムシ科

この種は白い長細い小判形の形状をしており、バラ科の植物に特に繁殖しやすいです。大量に繁殖すると、枝が白く見えるほどの群生を形成します。

以上のように、カイガラムシは多種多様で、その生態や習性も様々です。植物を健康に保つためには、これらの特性を理解し、適切な対策を講じる必要があります。

カイガラムシの発生時期

カイガラムシは年間を通して発生する害虫ですが、特にその活動が活発な時期と対策に最適な時期があります。

一般的な発生時期

多くのカイガラムシは5月~7月、すなわちガーデニングシーズンに多く発生します。この時期は温暖な気候により、カイガラムシの繁殖活動がピークに達します。

種類ごとの特性

  • コナカイガラムシ: 室内での飼育されている観葉植物や多肉植物には、年間を通じて発生する傾向があります。
  • バラシロカイガラムシ: 主に春から秋にかけて年2~3回発生します。

産卵・孵化・成熟

産卵と孵化は主に5月~7月頃に集中し、繁殖が始まるのは晩春から初夏です。成虫になるものは9月頃が多く、繁殖を防ぐためには春から夏にかけての対策が重要です。

カイガラムシによる家庭菜園の被害

カイガラムシが植物に寄生すると、その被害は多岐にわたります。大きく分けて、直接的な被害と間接的な被害が存在します。

直接的な被害

  1. 生育不良: カイガラムシが植物の汁を吸い取ることで、植物の成長が妨げられます。寄生数が多い場合、更に生育不良が進行して枝枯れや葉枯れが起こる可能性もあります。
  2. 病気の発症: カイガラムシが排泄する「甘露」と呼ばれる物質によって、「すす病」や「こうやく病」といった病気が発生します。

すす病: 排泄物が含む糖分を栄養として、すす病菌が繁殖。葉が黒くなり、生育が抑制されることがあります。
※こうやく病: カイガラムシが共生するこうやく病菌が植物に感染。枝や幹にフェルト状のカビが生じ、枝枯れや生育不良を引き起こす可能性があります。

カイガラムシの予防方法

カイガラムシは多くの植物に寄生する厄介な害虫です。そのため、事前の予防対策が非常に重要です。以下は、効果的な予防方法について紹介します。

予防方法① 冬季に殺虫剤を散布する

特に果樹などの休眠期である冬季に、マシン油乳剤を使用して殺虫剤を散布すると効果的です。冬季は植物が休眠状態になるため、高濃度の薬剤を使用しても植物に大きな影響を与えにくいのが特長です。

予防方法② 植物を風通しの良い明るい場所に移動する

カイガラムシは風通しの悪い、埃っぽい場所を好む傾向があります。そのため、植物を風通しの良い明るい場所に移動させることで、カイガラムシの発生を抑制することが可能です。室内に置いている植物の場合、部屋を常に清潔に保つことも効果的です。

予防方法③ 天敵の益虫に活躍してもらう

テントウムシはカイガラムシの天敵であり、特に柑橘類に寄生するイセリアカイガラムシに対して効果があります。カイガラムシの数が増えると自然とテントウムシが増え、カイガラムシを食べてくれるため、化学薬剤を使用せずに自然な方法で防除ができます。

カイガラムシの駆除・対処法

カイガラムシの成長段階によって対処法が異なります。繁殖期(5〜7月)であれば卵や幼虫が出現し、8〜12月には成虫になります。成虫は硬い外殻によって殺虫剤が効きにくくなるので、できるだけ卵や幼虫の段階で駆除が推奨されます。

①カイガラムシの卵を駆除する方法

卵は布やティッシュで直接拭き取ります。特に、コナカイガラムシという代表的な種類は綿のような卵嚢に包まれており、葉の裏に産みつけられることが多いです。そのため、植物の葉の裏も日々確認することが大切です。

②カイガラムシの幼虫を駆除する方法

幼虫の駆除には殺虫剤が効果的です。エアゾールタイプや土にまく粒剤タイプがありますが、エアゾールタイプを使用する場合は植物から30cm以上離して散布する必要があります。また、対象の植物に応じた殺虫剤を5〜7月の間に3回ほど散布するとよいでしょう。

③カイガラムシの成虫を駆除する方法

成虫になると外殻が硬くなるため、殺虫剤が効きにくくなります。そのため、歯ブラシや爪楊枝などを使って成虫を物理的にこそげ落とす方法があります。駆除した成虫はティッシュで包んでしっかりと処分します。また、成虫が大量に発生している場合は、剪定可能な植物であれば、被害部分を剪定することも効果的です。

以上のように、カイガラムシの成長段階に応じて適切な駆除方法を選ぶことが重要です。特に成虫になってしまうと駆除が難しくなるため、早めの対処を心掛けましょう。

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ムギ
ムギ
兼業農業ビジネスマン
実家の畑を使って兼業農家を始めた30代の会社員です。
野菜の育て方や、週1の農作業についての投稿をしています。
野菜を作る楽しみを届けられるように頑張ります。
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